税理士という職業者について

近年下記のような事情から税理士事務所に(チェックだけしてほしい)というご依頼が増えているようです。

・申告まで依頼する資金的な余裕が無い
・会計はfreeeやMFや弥生でとりあえずやれている
・税理士にチェックしてもらえれば安心なため

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《税理士という職業について知っていただきたいこと》
税理士は無償独占という、単なる無料相談でも専任性ある職種です。
そのなかで申告業務は税理士の独占業務であります。
例えば税理士資格の方が税務に関わらない一般的な範囲で、会計処理りやり方をお伝えしたり、ちゃんとできているか指導することは、業として税理士でなくとも認められることでしょう。

ただ、我々税理士は会計確認であれど申告に結び付く土台ですから、基本自らの名のもとに行えないと考えられます。
もし、事後に調査が生じたい際、会計で何か指摘された場合(間違いであった、間違いでなかった問わず)は、必ず『税理士に見てもらいました』とお答えになられるでしょう。
そのときに申告が税理士でなければ…大変大きな問題に繋がってきます。

また、会計処理も税理士が法理解のもと処理を行うことと、しょせん仕訳だからと見様見真似で行ったものでは、まったくその説得力が異なります。
税理士が仮に有料で会計だけチェックしてくれたとしても、それはまったくもって安心できるものではなく、申告までありきが税理士の本質です。

そしてそのチェックとはすべての処理、書類を見る形が本来です。
帳簿上だけのチェックで安心できるものではありません。
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特に注意点として、消費税の会計処理は、大変高度です。
2割特例や簡易課税であればあるいは…という部分もございますが、収入要素の扱いは大変複雑になっています。

税法は納税者さんのご都合・希望通りには作られていません
法自体に納得がいかないならば法定で争うしかありませんが、
それ以前に複雑な法律の不知がその実態のほとんどでしょう

手遅れになりませぬよう
開業・設立の前にまず税理士に相談しましょう。